『グエムル 漢江の怪物』観ました

 以下ネタバレ有りです。
 とりあえず、ペ・ドゥナかっこえぇー!
 期待しすぎて観に行ったせいで、世間で言われているほどの傑作には思えなかったのですが、それでも「リアルな怪物映画」としては一級品だと思います。
 まずもってハリウッド製の怪物がCG臭さを全く感じさせない仕上がりで、その質感から動き方まで完璧なので説得力が凄いです。国粋主義に陥ることの無かった監督の判断力の賜物でしょう。で、映画自体も一家族の視点から描ききってあるので、日常の中にあらわれた怪物の脅威を一層際立たせていると思います。こういう形での怪獣映画を先に作られてしまった事が悔しいくらいに良く出来た映画でした。
 ただ、一般客の動員を狙ったためか、宣伝の一部に「笑える」部分を強調しているものもあるのですが、弱者気取りの私には笑える部分とされた所で大笑いは出来ませんでした。大事な場面で失敗することが多い自分には、残弾数を間違えるカンドゥや最後の火炎瓶を落としてしまうナミルを笑うことは出来ませんでした。むしろ、(走っている最中によろける怪物も含めて)そういう失敗の場面は映画的文法を壊してリアリティをかもし出すための技法ではないかとも思えるのです。そればかりか、残弾数を間違えていたことに気付いたカンドゥと、それを許すかのごとく微笑みながら怪物に殺されていくヒボンには絶対的な親子愛を見せつけられた気がして感動してしまいました。
 ほかにも「予想は裏切るが期待は裏切らない」という宣伝がなされていたのですが、そのコピーの通りなら、ヒョンソが助からないという結末だけはリアリティを欠いてでも避けるべきだったと思います。実際の終わり方も味わい深い物ではありますが・・・。

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