『夜のピクニック』観てきました

 実に清々しい映画でした。たぶん、観終わった観客全員が自分の学生時代に思いを馳せることでしょう。
 それにしても多部未華子嬢の瑞々しいまでの透明感は素晴らしいもので、月並みな表現ですが、まさに「自然な演技」ができる女優として引く手あまたなのも当然に思えます。
 もちろん、西原亜希をはじめとする他のキャストも実にナチュラルで、おそらくは観客の誰もが体験したことの無い「歩行祭」というイベントを背景にしていながらも素直に感情移入できるのは清流の水のように澄み切った印象のおかげでしょう。
 思ったよりも群像劇に近い構成で「夜になると元気になるロッカー」などの色々な登場人物が出て来る様が監督の言うラジオの深夜放送のようで楽しかったです。ただ、例によって原作は未読なのでバナナ売りのおじさんなどの背景は想像するしかなかったのですが、かえってそれらの傍観者的視点での描き方がドキュメントを見ているような感覚をいだかせてくれて、観客もイベントを追体験できるようになっていると思います。
 様々な自然さとリアルさが積み重なったおかげで、ただ歩くだけの映画だけれども、そこで起きたことが奇跡に思える素敵な仕上がりになっているわけです。
 原作も読んでみたくなるような、心に届く映画でした。

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