原史奈写真集『f.h』

 2002年7月15日初版発行。
 エクステで隠れてはいるもののフルヌードの写真を表紙にするくらい、それまでには無い意欲に溢れた一冊でした。
 この写真集で、もう一枚象徴的な写真挙げるとすれば、裏表紙にも使われている超接写で撮影された唇の写真でしょう。煽情的であると云う意味では(典型的である分だけ)最大の効果をあげる写真です。
 これらの写真から推測できるように、それまでの写真集とは一線を画した一冊にしたいというある種の決意があったことは明らかで、頭文字を写真集の題名に持ってきていることからも、かの方の写真集としての決定版をめざしていた事がうかがえます。史上最大となった本のサイズも、そんな意気込みを表しているかのようです。
 実際、書店での注目度も大きかった記憶がありますし、記録にあたらずに書いてしまえば、当時の売上順位でも上位に位置していたはずです。
 それだけ成功した一冊なので、私のように清楚さばかりを追いかける鑑賞法は制作者側の意図からも外れたものではあるのでしょう。
 もちろん、「向こう側からなら絶対に見えている!」様な写真も有難く拝見しているので、自分がスケベ心なしで鑑賞しているとは思ってもいないのですが、かの方の場合、やはり、透き通るような白い肌に象徴される清らかさが前に出るため、前述の写真ですら一種の神々しさが感じられるのです。もしかすると、これこそが芸術なのかもしれません。
 見返すほどに、違う感慨を呼び起こす一冊です。
f.h―原史奈写真集

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