『モンスターVSエイリアン 3D 吹替え版』観ました

 以下ネタばれ有りです。
 スピードポスターを見た時点では全く鑑賞する予定は無かったのですが、予告編で観るスーザンが予想以上に魅力的だったのと、実はかなりの配分で私向けの話だったため出かけてしまいました。
 この映画は本当に宣伝で随分と損をしているような気がします。ミナミの映画館に出かけたのですが、平日の初回上映だったということを考慮しても私を含めて三人しか観客がいないというのはあまりにも過小評価されているような気がします。
 直球すぎる題名と、恐らくは修正前のキャラクターを使ったポスターだけなら、私も足を運んでいなかったでしょう。洋画のアニキャラは動き出すと魅力的になるという法則を抜きにしても、実際の作品中のスーザンはもう少しバタ臭さが取れていたような気がします。いちいち仕草が可愛いのですが、邪まな私としてはウェディングドレスを破りながら巨大化する過程での足バンドつき形態も少しだけエロくて印象的でした。
 そういう私向けの話だったという部分では、もちろんキャラクターのルーツも外せません。元ネタがそれぞれに少しずつB級なのが素晴らしいわけです。特撮者でなくても『人喰いアメーバの恐怖』は水曜ロードショウ世代にとっては懐かしいものではないでしょうか。
 面白いのが各モンスター捕獲時の資料映像で、それぞれの元映画の雰囲気まで再現されてあるのが芸コマでした。『人喰い~』で言えば劇場か何かの建物の扉からアメーバがあふれ出てくる場面を使っているので、この映画に「わかってる」スタッフがいることが見て取れるのが嬉しいわけです(ベンゾイルなんたらかんたらの略称でBLOBでなくてBOBにするのも気がきいてます)。実際にロケハンまでしてカメラを設置できる視点からしかレイアウトしない映画の中で、ムシザウルスの資料映像だけは日本の特撮のように「神の視点」からのものなのが笑わせました。
 全編を通じ、先に挙げたありえない視点からのレイアウトは徹底的に排除されてあるので、画面に自然なリアリティがあるのも特撮的匂いに繋がっているのですが、そんな画面作りが最大の効果を上げているのが金門橋破壊のシークエンスでしょう。あれをCGで、しかも立体で、手に汗握る見せ場にしてしまえるのですから、もはや日本特撮に勝ち目は無いかのようにさえ思えてしまいます。
 そうなんです、立体映画の醍醐味を最大限に引き出せるCGが作り出す巨大感は本当に今まで味わったことの無いもので、サラウンドが迫力を倍増させるゴールデンゲートブリッジ倒壊の場面だけでも特別料金を払って劇場で観る甲斐があったと思えたほどです。
 で、アメリカ映画が凄いのは映像だけではなく物語の方も完璧に仕上げてある点で、「人は見かけによらぬもの」という話でも感動させられるように作ってあるのが凄いと思うわけです。しかも、説教臭くなる寸前でとめてあるのがまた凄い。本当に、徹底して人を楽しませる姿勢では日本がかなわない部分かもしれません。
 あ、ベッキーの吹替えが自然な仕上がりで、実に違和感無く感情移入できました。こればっかりは日本で無いと味わえない幸せですね。



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