『レッドティアーズ』の加藤夏希

「加藤夏希が倉田保昭と一対一で刃を交える」だけで大満足な私には、低予算の弊害など目に入らないのでありました。日曜日とはいえ、わりと席が埋まっている上に女子も多かったのが意外でした。

 以下ネタバレありです。
 「刃を交える」とは書きましたが、かの方の刃はリスキニハーデンセイバーフェノメノンのように腕から生えているものなので本当のチャンバラではありません。しかしながら、かの方が文字通り目の色を変え牙まで生やして和製ドラゴンとの一騎打ちを繰り広げているのは、なかなかに感慨深いものがありました。
 アフレコのせいなのか筋書きのせいなのか映画自体にもどことなく古臭さが漂っていて、そこが『燃えろロボコン』思い起こさせる…とまでは言いませんが、かの方が特撮作品に出てくれることで「こちらがわ」に帰ってきてくれたかのようなうれしさがあったのは確かです。
 そして、なんといっても、あの「倉田保昭」とサシでアクションしているというこの事実。もちろん、スタントも入っている上に殺陣自体のテンポが古いように見えるので最高級の完璧なアクションとは言いません。それでも、作品を破綻させない説得力を持った動きで長丁場をやりあうのですから、見事に倉田保昭の向こうを張っていると言って良いでしょう。アクション部で活動されていた甲斐があるというものです(←たぶんマチガイ)。
 ただ、映画自体のショボさは如何ともし難く、刑事の出てくる映画なのに警察が絡んでいる感じがしないとか、警察署の中に登場人物以外は誰もいないように見えるなどの残念さが目立ちました。最後の決闘から逆算した話にするのなら、それこそ倉田保昭映画出演百本目を前面に出して主人公は刑事側にした方が良かったかもしれません。話自体に勢いがあれば、突然日本刀が出てこようが壁抜け男状態になろうが違和感を感じることもなかったと思います。あるいは、警察組織ではなく非公式な団体が都市伝説的に化け物狩りをしているなどの設定であれば、画面全体の寒さも逆手にとれたような気もします。
 いずれにせよ、一番初めのカットから、かの方の凄まじいまでの美しさに打ちのめされるのですから、ファンにとっては大変幸せな映画でした。
 あと、森田彩華も素晴らしかったです。




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