『ミュージカル美少女戦士セーラームーン -La Reconquista-』を観て 其の三

前項より続き

 以下ネタばれ有りです。ご注意ください。
 独自の進化の末にたどり着いた歌謡ショー的特性を手放しつつも、その他の要素はしっかりと受け継がれていました。
 当初から裏テーマと言われてきた脚線美や本当に眼前で放たれる特殊技などの視覚的要素はもちろんですが、最も重要と思われる「本物を見ている」ライブ感(と書くと今では別の意味を持ってしまいそうですが)や舞台との一体感もセラミューの特徴でしょう。
 いろいろなところで書かれているとおり今回の配役は皆さん素晴らしいナチュラルボーンっぷりで、まさに「そこに月野うさぎがいる」としか思えないような仕上がりには驚くばかりです。正直に言って、事前の写真などで見た限りでは本当に違和感なしで観劇できるのか不安も大きかったのですが、実際の舞台を見た瞬間、そんな杞憂があったこと自体を忘れていました。(思えば、宣材写真の印象が悪く仕上がることは旧作でも恒例でした。)
 この第一歩でつまずいてしまうと、続くすべての事柄が舞台という額縁の中での出来事になってしまいます。そういうミュージカルのきれいなまとまり方もアリですが、やはりセラミューに関しては「そこにセーラームーンがいて本当に必殺技で敵を倒す」という部分が必要です。強い実力で本物を見せてくれた初代座長。そこから連綿と続く現実化能力が新作にも健在だったのは、制作陣やキャストの皆さんにセラミューへの愛があったからに他ならないのでしょう。
 アイドルのライブを見るように各戦士の主題歌で盛り上がりたい気持ちもありますし、冬杜氏の情念を秘めた歌詞を小坂氏の情感に響く音楽で聴けない寂しさもあります。ヨコシマンとしてはツンチラが無くなったのも残念です(笑)。しかし、一旦はフラットなミュージカルとして仕切りなおし新たな観客層を取り込めば、旧作とは違う進化を遂げつつ累計1000ステージを迎えることも夢ではないかもしれません。
 今回のキャストのように「セラミューにあこがれてこの世界に入りました」という人が十年後にもいるような、そんなミュージカルになってくれれば…。

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